- ギャルソンにて
- 2013.06.30 Sunday
- category: 雑談
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怒濤の校了ラッシュが終わったところで、どうしても原稿を書く気になれず外出することに。買う金はないが、セール中だし、ぶらぶらしようかと。んで、コムデギャルソンで靴を見てたら「May I help you?」と声をかけられた。振り返ると店員がボクを見ている。「This gold color is very nice. Does it wear? 」と続けた。どうやら、ボクを外国人と間違えているようだ。最近、ギャルソンはアジア系の客が多いし。蛍光色のスニーカーを履いたり、大きめのサングラスなんかをしてたらから、そんな風に見えたんでしょう、きっと。ここは一つこの人のメンツを保つためにも、ガイジンのフリをしておいてあげよう、と思った。5秒間だけ。6秒後には「日本人です」と言った。だって詳しい説明とか、英語でされても困るし。店員は慌てて「いや、その、あの、すみません、てっきり。履いてらっしゃるのがパンダだったもので」と言い訳を繰り返す。終止平謝りだったのだけれど、やっぱりパンダ柄だと、ギャルソンの店員でさえ中国の人って思うんだね。んでもって、日本人だと分かった瞬間、こう思ったに違いない。「なーんだ、上野で買ったのか」と。意外と、売ってないから!上野にパンダ柄のズボンは(たぶん)。
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- 石川直樹 ローツェ|マナスル
- 2013.06.29 Saturday
- category: event
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石川さんに謝らなくてはならない。先日「石川さんの山の写真もすばらしいけれど、お祭りの写真のほうが本として売れそう」などと軽口をたたいたことを。石川さんの撮っている「仮面シリーズ」がボクの好みであることは間違いない。しかし、山の写真もやはり強烈であることを、まざまざと見せつけられた。原宿にあるファッションビルGYRE(ジャイル)のギャラリースペースで昨日より始まった写真展「ローツェ|マナスル(Lhotse|Manasul)」は、これまで見た石川さんの山の写真の中でも、突出してすばらしい展示だった。自分では絶対に見ることができない世界を見せてもらえる、ということだけでも十分に偉大なのだけれど、それにもまして、写真のクオリティが高い。これまでいろいろな山の写真を見てきてけれど、個人的には、これほどの衝撃を受けたものはなかったように思う。魂が入っている。生命をかけた写真という気がした。写真展で鳥肌が立ったのは、最近だと鬼海弘雄さんの伊丹での展示を見て以来かな。ボクは知り合いだからといって褒めたりはしない。昔からそうなのだけれど、良くないものを良いとはいえない性分なのだ。だからこそ、少しでも多くの人に、この展示を見てもらいたいと思っている。展示スペース奥には動画コーナーもある(これは見逃しやすい)。見ているだけで息が苦しくなる光景。マウンテンリサーチのTシャツを着た石川さん、とても同世代とは思えない若々しさがある。ボクは勝負パンツである「パンダパンツ」を履いていったのだけれど、とても若さで及ばなかった。(展示を見にきていた男性には「パンダ!」と声をかけられたが)ちなみに、石川さんのお祭り(仮面)の写真は来月発行の『MOMENTUM』の中で見ることができる。こちらもかなりやばい! お楽しみに。
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- 塚田さんの仕事
- 2013.06.25 Tuesday
- category: オススメ書籍など
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撮影準備の間、塚田直寛さんが撮った本、
『海藻 海の森のふしぎ SEAWEEDS,』(LIXIL出版)
を眺めている。
塚田さんの写真がいいのはもちろんだけれど、
「押し葉」のようになった表紙、
紙を変えての「海藻の基礎知識」など
見所が多い一冊。
個人的には「岡村金太郎の植物画」という
コンテンツが面白かった。
海藻好きな方、ぜひとも。それほど大きくい本だけれど、表紙の写真にすごく力があるから、本棚に並べてもスゴく強い。 - comments(0), trackbacks(0), -
- 黒
- 2013.06.24 Monday
- category: 現行時計
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先日、『日経ビジネス』時計特集(7月末発行)用に撮影したブラックスピードマスター。バーゼルで見たときより仕上げがしっかりしててより完成度高かったっす。かっこ良し。『Pen』も時計特集をやってましたが、知っている人がたくさん出てて驚いた。クロノス編集長の古川さんは、ボクも欲しかったパネライのカリフォルニアを紹介してたなぁ〜。うらやましい。時計ジャーナリスト以外にもいろいろ出ていて、ライカの米山さんまでご出演w色んな意味で面白い一冊でした。
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- 毒をもって毒を制す
- 2013.06.22 Saturday
- category: 雑談
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近所の店に夕飯を食べに行った。店員の女の子がずいぶん不機嫌だなぁと思ったのだけれど、席についてしばらくするとその理由がなんとなく分かる。それは我々の隣の席の5人組の会話があまりにひどいことに原因があったようだった。そのチームはおじさん2、ギャル風の女性3人の組み合わせ。男はひたすらエロ話を続ける。それも不快になるくらいの露骨な内容だ。「そういう話をすればその気になるだろう」という戦略から、おじさんたちが、なんとかしてナンパしたギャルを持ち帰ろうと必死になっているのが手に取るようにわかる。しかし、ギャル(年齢はそこそこいってるし、別にかわいくないけど〈失礼〉露出だけが妙に多い)は話にのって盛り上がっている風を装いながら、注文はもはやウーロン茶のみ。逃げ切り態勢に入っているのは歴然だ。店員も「ウーロン茶ばっかり」と陰口を叩き、女性たちのしたたかさを見抜いていた。彼女たちはボクらが席に着いて以降の1時間、まったくアルコールを口にしていない。閉店まであと数十分の間、ウーロン茶で耐え忍ぶに違いない。きっと、店を出たあと、もう一軒行こうとおじさんはさそうだろう。そして、女性たちは、ごちそうさまでした〜と消えるに違いない。こういうのだっけ「毒を持って毒を制す」って。いや「目くそ鼻くそ」ってんじゃないの?そんなことを言いながら、ボクらはそそくさと席を立ったのだった。合掌。
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