- ブルータスも写真特集
- 2010.11.30 Tuesday
- category: オススメ書籍など
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PENに続いて、12/1売りのブルータスも写真特集です。やっぱりちょっと来てますかね、写真が。(まぁブルータスはちょくちょく特集やってますけど)今回の号でちょっと楽しみにしているのが、篠山紀信が撮る3人の女流写真家。この特集について、以前、川内倫子さんがお話されていて、「これまでになくキレイに撮ってもらった」と絶賛されていたからです。ここのところ、正直「どうなのよ」って思う写真が多い気がするキシンさんだけに、ちょっと楽しみ。キシンさんといえば、ヒロミ・ヨシイで「篠山紀信 山口百恵」が行われています。これもパリフォトで出ていたのと同様、『晴れた日』のころに撮られた写真ですよね。『晴れた日』(平凡社)ホンマタカシ氏が一番最初に買った写真集だそうです。発売は1975年ですから、ボクと同い年。キシン氏の他の写真集のイメージからすると、路線が随分違います。編集者のサポートでもあったんでしょうか?よくわかりませんが、とても良い写真集です。
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- 悪い顔
- 2010.11.30 Tuesday
- category: ネコ
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もっと悪い顔。
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- パリフォト速報
- 2010.11.27 Saturday
- category: event
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多忙をきわめるなか、なんとか時間が取れた、というか強行軍で、先日ふらっと行ってきましたパリフォトについて、速報させていただきます。今年は新しい写真家という意味ではあまり面白みのないパリフォトなのでした。一方でヴィンテージは良いものが並んでいます。ハリーキャラハンは300万円。作品の質、作家のレベルを考えれば決して高くないような気がしますが、どうでしょう。ボクにはとうてい手が出ませんが。スタイケンは5000万円!!!他人のポートレイトにこんな値段を出す人の気分がボクには分かりません。サラムーンの写真はやっぱりキレイです。動物写真の旗手、ビガー・アニマルズ。値段は聞き忘れましたが、これは代表作の一つなので、けっこうするかも。ビガーには珍しく、風景写真もありました。面白みはありますが、やっぱり動物ものと比べると落ちますかね。日本勢だと、篠山紀信とか。これは写真集『晴れた日』に出てるシリーズ。『晴れた日』は篠山紀信の写真集の中で、ほとんど唯一好きと言える一冊ですが、なぜに今さらという気も。まぁヴィンテージに今さらも何もないですけど、ボクは写真集で十分かな。『晴れた日』に関しては機会があれば紹介します。横山ノックのポートレイトは外人にはどう見えるんでしょう?ずっと気になっている若手、春木麻衣子。上のシリーズは東京フォトでも見ましたが、かなり好きなテイスト。下のはちょっとキャラハン入ってます。渋いところでは、中山岩太。驚くことに売れてました。日本じゃ絶対ないよね。さすがパリフォト、懐が深いです。他にも色々あったので、時間があればまたご紹介いたします。※今回のブログは大半は本当の話を元に構成していますが、かなり多くの嘘も含んでいます。まず第一に、ボクはパリフォトには行っていません。また、パリフォトに出ていない写真家も一人だけ含まれています。パリの写真家、宮本敏明氏から送られて来たメールを元に再現した偽日記になりますので、ご了承下さい。
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- スーパーマン
- 2010.11.11 Thursday
- category: 雑談
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渋谷にて。
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- 『流れの歌』
- 2010.11.07 Sunday
- category: オススメ書籍など
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「しつもん!ドラえもん」の下に、小さな広告を見つけた。『流れの歌』この名前の写真集を、以前買いのがした記憶が鮮明に甦る。百貨店の催事として行われた古本市の目録にその名を見つけたとき、ボクは思わず息をのんだ。相場の半額近く。いや、店によってはその3倍は付けているところもある。しかし、この不況の折り、すぐには売れないだろうとたかをくくっていた。古本市の当日、午後に立ち寄ると、既にその姿はかなった。あったのは、同じ鈴木清の写真集でも、2作目の『ブラーマンの光』だけだった。先日、東京国立近代美術館で行われている「鈴木清写真展 百の階梯、千の来歴」を見て来た。所蔵品展という位置づけからか、入場料は500円もしない。しかし休日にも関わらず、会場はガランとしていた。鈴木清は、一般にはそれほど知られていないのかもしれない。金村修の師匠といえば、へぇ〜と思う人がいるだろうか。以前に写真集として発表された数々の写真が、オリジナルプリントとしてそれほど広くない会場に並んでいた。ボクにとっては、プリントを見るのは始めての作家。鈴木清は、自ら装丁までを手がけていたことで知られ、その写真集の構成力に惹かれていた部分もあっただけに、プリントを見て、どのような印象を受けるかは未知数だった。オリジナルプリントはどれもスゴく良かった。そして、何よりカンゲキしたのが、鈴木が赤字を入れた写真集のカバーレイアウトや、写真展の構成のために書き上げた絵コンテが、写真とともに並べられていることだった。さすがに、漫画家を志したこともある人だけに、どれも非常に美しい。そして、その試行錯誤の油様子を垣間見れば、何をどう見せたかったのか、それの意図がぼんやりとながら見えてくるのが楽しかった。会場では、今や幻となっている数々の写真集を、実際に手に取って見られるようになっている(白手袋着用)。展示されていた赤字を見た上で、実際に写真集のページをめくることができるというその仕掛けに、感動すら覚えた。会場外のミュージアムショップには、新聞広告に出ていた『流れの歌』の復刻版が積んであった。気にはなったが、オリジナルを見てしまうと、やはりそちらの方がいい。結局手に入れたのは、今回の展覧会の図録。これが良くできている。印刷的には微妙なカットもあるが、手にしていい気分になる本。デザインは今をときめる鈴木一誌。価格も1500円と良心的なのがいい。スピンもついている(別に威張るほどのことじゃないけど、最近、スピンが付く本がどんどん減ってませんかね・・・)。もし会場に行かれることがあれば、ぜひ手に入れることをおススメしたい。
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- 夜の公園
- 2010.11.07 Sunday
- category: オススメ書籍など
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大学に入って1年目のことだったと思う。長期の休みを使って実家に帰省していたときのことだった。そのころボクは、実家に帰るたび、高校時代の仲間とつるんでいた。そして地元の大学に通う仲間の運転するクルマで、夜の岡崎を流していた。別に何をするというわけでもなく、ただただ、ぺちゃくちゃと無駄話をしながら、クルマを走らせるだけである。その頃完成したばかりの、高台にある美術館の近くに差しかかったとき、地元に住む友人の一人が言った。「この辺りはアベックが来ては、クルマの中でイチャイチャしているらしい」まだまだウブ中のウブだった僕らは、その根も葉もない噂でいきり立った。道沿いに停まっているだけのクルマのすべてが、突然、何か特別な意味を持つ存在に思えて来た。「おい、カズナオ、あのクルマの中でなにやってるか見てこいよ」仲間の誰かが言った(僕が言ったのかもしれない)。カズナオは高校時代のボクのバンド仲間だ。そんなことを言い合いながらも、実際には誰もそれを実行することはできなかった。僕らには停まっているクルマに近づいて行く勇気など、みじんもなかった。僕らを載せたクルマは、その高台の道を何回か旋回したあと、さらに山の奥にある高藤の家へと向かった。目的は、ドライブとともにそのころよくやっていた音楽。音楽といっても、楽器はコップや箸のみ。メンバーそれぞれが紙に書いた、どうしようもない文字(それは多くの場合、同級生をネタにした歌詞だった)を書いた人間がシャウトし、みんながコーラスやコップを打つ音を挟み込む。ラップともソウルともいえない、プリミティブな音楽。それを作り上げてはウオークマンを使ってテープに吹き込んでいく。そんな他愛もないものだった。ただし、この日の録音はいつもとは少し違っていた。友人の一人が、高台の美術館近くでの経験を歌詞にしたのだ。もちろん、経験といっても、僕らは道路の脇に停まる数台のクルマを、車窓ごしにぼーっと眺めた以外には何もない。しかし、その男は、自分の貧弱な想像をフル回転させて、フィクションを織り交ぜた一つの詞を作り上げた。僕らはそれを歌うかどうか議論した。結果として、その歌詞はボツになった。理由は僕らの作品としては、前衛さが欠けていたら。つまり面白さにかけていた。その判断は今も間違っていないと思う。ただ一つだけ誤算があった。それは、その歌詞が、そのまま机の上に放置され、翌朝、僕の親の目に触れることになったことだった。みんなが帰ったあと、母は気まずそうに、そして少し冗談まじりで僕にそっと忠告した。そんなことはしちゃいけないよと。恥ずかしさのあまり、ボクは反論することすらできなかった。実際には何もしていないのに。そして、結果として、ボクはえん罪を着せられることになった。『シークレット写真術 これが赤外線撮影だ!』(サンデー社)は盗撮を行うためのテクニックの数々を、赤裸々に白日のもとにさらした問題作である。著者は、吉行耕平。80年代に『ドキュメント 公園』という、赤外線フィルムを使って、東京の夜の公園を盗撮した作品群をまとめた写真集を発表し、今ではアート的文脈で世界にも名が知られるようになった写真家だ。その吉行氏が写真集発行の2年後に発表したのが本書である。この本を開けば、町でのパンチラ写真の取り方指南から、公園での赤外線を使った撮影法まで、ありとあらゆる盗撮法が網羅されている。いま、ここにあるいくつかのテクニックを実践すれば、途端に「ミニにタコ」状態に陥る(つまり連行される)ことは明らかだ。ミラーマンというあだ名だってつくかもしれない。それほどまでに非合法的なテクニックが、平然と書かれている。それにしても、おおらかというか、こういう本が書店に並んでいたのだと思うと、本当に何でもありな時代が日本にも存在したのだなと思う。しかもそれは大昔の話ではなく、ほんの20数年前まで。そして、内容の善し悪しは置いておいても、出版業界の勢い、力強さがあったことをマジマジと見せつけられる。出版は、いつからこれほどまでに常識的に成り下がってしまったのか。(『写真時代』の発禁くらいからかな。)この本を読んでいて面白かったのが、吉行氏がノゾキをしている人たちの姿まで被写体としておさめていること。一組のアベックに、驚くほどたくさんの「覗き人」たちが群がっている。本当にこんな世界があったのか・・・。現代の良識に毒された僕には、少々理解できない写真であった。そしてもう一つの発見。吉行氏はやはり芸術としてこうした写真を撮っていたわけではなかったということ。「ボクの好奇心とスケベ心が公園のノゾキ写真の出発点となった」こんな言葉が、見出しとして掲げられている。今となってはまさに奇書と呼ぶに相応しい一冊ではなかろうか。こっちが続編。
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- 理屈っぽくないモノ
- 2010.11.06 Saturday
- category: オススメ書籍など
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我が家にあるお宝の一つ、友人のアーティスト尾関幹人氏の作品。分かりますますかね?写真だと分かりにくいですが、実はこれ、切り絵です。しかも下絵もなしに切られていると言うすごさ。その緻密さに驚きます。アートとは、理屈なしにすごいなと思えるもでありたい。創作風景はこちらで見られます。8日まで高円寺で展示もやっているようです。ご興味のある方、ぜひ。
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- 理屈っぽい人
- 2010.11.04 Thursday
- category: -
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僕は理屈っぽい。編集という仕事は、ある意味で説得業だと考えているので、程度こそあれ、理屈っぽくないとやっていけないというのもある。多くの人は理屈で納得したいからだ。一方で、理屈っぽくない人をみると、うらやましくも思う。いや、単に理屈っぽくないだけの人なら世の中にたくさんいる。そういう人は別にうらやましくない。でも、理屈っぽくないのにスゴい仕事をやってのける人となると、そうそういるものではない。そこは、天才のみが立ち入れる領域。そういう人を見ると、うらやましい、というか嫉妬すらする。才能と、その才能を信じられる自信がなければ、こうはなれないからだ。先日、そんな理屈っぽくない人に会った。ある分野で一流と言われる人だった。もしかすると、彼は理屈っぽくないふりをしているだけかもしれないけれど、それはそれでかっこ良いなと思った。細かいことは気にしない、ふう。もちろん、彼らには彼らなりの戦略があり、理屈もある。すべてが天然などとは考えていない。ダサイとかダサクないとか、意外と気にしていたようでもある。しかし、理屈があることを感じさせずに振る舞うことは、できる人にしかできない、と思う。平々凡々な僕にはいつまで経ってもたどり着けない場所のような気がした。それは、やはりうらやましいのだ。最も身近にいて、それをやってのけているやつ。こいつもやはり、カッコいい。でも僕は、理屈っぽい行き方しかできそうにない。そして、理屈っぽくてもいいものが作れるようになれればなと思う。普通の人だけど、スゴいものを作れる人になれればいいなと思う。
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- 人間の記憶
- 2010.11.02 Tuesday
- category: オススメ書籍など
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会社の帰り、ブックオフの前にテスラが停まっていた。1340万円〜という高級スポーツカーと新古書店の組み合わせ。なんだか変だと思ったけど、テスラは環境にやさしい電気自動車ですから、ブックオフと、そんなに相性は悪くないのかも。そんなブックオフで手にした写真集。『人間の記憶』(須田一政)。この店で3000円は高い気もしたけれど、なんとなく気になって買ってしまった。まだ中身はよく見ていない。
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- 猫の記憶
- 2010.11.01 Monday
- category: 雑談
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