- 気になるあいつ
- 2009.05.31 Sunday
- category: オススメ書籍など
-
僕には何人ものライバルがいる。
その人たちは、書き手だったり、編集者だったりするのだけれど、そのほとんどは実際に会ったことがない人。つまり妄想ライバルというか、勝手ライバルというか、一方的に意識しているだけ。そう、完全に自慰行為だ。
例えば、書き手のライバルであり、人生のライバルといえば沢木耕太郎。
もはやこれは、口にしただけで精神病院に連行されそうだが、一人勝手に思うだけなら逮捕されることはない。いや、それでも200歩くらい譲っても、ライバルというのはあまりに言い過ぎか・・・、つまり、人生のベンチマークというか、「沢木さんはこの年齢のころ何を書いていたのか」を常に意識し、「沢木さんならこういうときどう行動するだろうか」とよく考えるということだ。まぁ、どちらにしても完全に自意識超過剰だけどね。
ちなみに僕の今の人生レベルは、沢木さんが20代前半のころくらいか。そう考えると10年ほどライバルに先を越されていることになる。そして追いつける見込みは非常に薄い。
編集者で勝手にライバルに位置づけている人の一人に、新潮社の新井氏がいる。といっても、この人とはまったく面識がない。彼は僕がライバルだと思っていることも知らなければ、僕という存在自体も絶対に知らないだろう。ある意味、ストーカー。ホント、いい迷惑だよねw
この新井氏は、僕のような雑誌編集者ではなく、文芸の編集者だ。もちろん、僕がライバルと思うからには、超一流の編集者なのである(お前は何様だ! と自分で自分に突っ込みをいれたくなるが・・・)。氏の仕事の一つに、『ストーリー・セラー』という文芸雑誌(?)があり、文庫にもなっている。
ここに出てくる作品はどれもスゴい。もちろん、書き手もスゴいのだけれど、ホントに外れがないのである。これを一人で作っているというから本当に脱帽する。
“まともに面白い” 人がどんどんいなくなっている出版業界において、この人の存在は際立っている。その動向には注意して行きたいなと思う人物だ。
・・・っていうか
・・・それって
・・・もはや
・・・ライバルじゃなくて、ファンだよね(ぐぇ!)
- comments(0), trackbacks(0), -
- 写真集の写真集
- 2009.05.31 Sunday
- category: オススメ書籍など
-
コレクターズブックが好きだ。
学生時代にはジーンズ、Tシャツ、スニーカー、パタゴニアといったヴィンテージウェアを、現在も時計、家具、ジャージ、本などなど数々のものを蒐集している。しかし、そのどれもがコレクターを自称するには中途半端。周囲にいる一線級の蒐集家たちを前に、最近では、正直集めることへの限界を感じはじめている。「自分はコレクターに向いていない」という思いが強まっているのだ。
だからこそ、ある1つのテーマをとことん追求し、それを体系化している真のコレクターへの羨望の思いは強い。それがコレクターズブックをつい買ってしまうことの一つの理由かもしれない。本棚に並ぶコレクターズブックの数は、ざっと数えても20ジャンル以上。ある意味コレクターズブックコレクターともいえなくない。
マーティン・パー(Martin Parr)の「The Photobook」は、写真集コレクターのバイブルである。
最初にこの本を目にしたときの感動は、腕時計を集め始めたころピーター・ドゥーセン著「history of the modern wrist watch」に出会ったときと同様に強烈なものだった。
ページをめくるたび、これまで名前しか聞いたことがなかった本、名前すら知らなかった本が次から次へと現れる。そして、そこに掲載されたわずか数ページの写真を見てしまったら最後、その写真集の実物を見てみたいという欲求がますます強まっていく。
この本のスゴいところは、日本の写真集をも網羅している点。『プロヴォーグ』をはじめ、細江英公の『鎌鼬』『男と女』『薔薇刑』、川田喜久冶の『地図』など、ツウも認める名作ばかりを、きちんと押さえている。
ちなみに、著者のマーティン・パー自身も写真家である。写真家であることは知っていたのだが “ニューカラーの旗手”と呼ばれ、第一線で活躍している人だと知ったのは、恥ずかしながらこの本を手にしたあとのことだった。マグナムにも参加しているという。
- comments(2), trackbacks(0), -
- 闇に消えた写真家ビガー・アニマルズを知っていますか?
- 2009.05.27 Wednesday
- category: 雑談
-
動物写真といって、まず思い浮かぶのは岩合光昭氏。さらに、グレゴリー・コルベールの名が挙がるようになれば、写真好きの部類に入るかもしれない。しかし、もう一人、僕が気になる動物写真家がいる。その名はビガー・アニマルズ。前述の2名の巨匠と比べ、その名を知る人はまだまだ少ないが、動物写真というジャンルにあって、その存在感は確実に高まりつつある。ただし、ググってもほとんど情報が出てこない、謎の写真家なのだ。
ビガーの作品には、決まった型がない。
カラーもあればモノクロもあるし、
ザラついた粒子の粗い写真が多いがそればかりでもない。
しかし、自然界ではなく、動物園や自宅で捉えられた動物たちには、どこか憂いを感じる。写真の中に潜むシュールな空気。これこそが彼の作風なのだ。
例えば、魚の群れを捉えた1枚。
大群の中で泳ぐのは上半身を失った2尾のイワシだ。
例えば、ホッキョクグマ。
プールで泳ぐその体には、悲しく檻の影が映る。
例えば、光の中を泳ぐペンギン。
一見自由なようだが、その目に意思はない。
例えば、猫。
窓際を歩くその姿は、けっして出られることのない外界の光の中に溶けて行く・・・
そんなビガーの新作を見つけた。
「TOWN animal XYZ」と題された一連の作品群は、これまでのどんな作品よりも悲哀を感じさせるものだった。
コング
オクトパス
タヌキ
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
いるか、こんな写真家!!
ビガーってなんっだよ、パンツか!
ということで、僕の妄想タイムは終わり。
ビガー氏は再び、闇の中へと消えて行ったのだった。
ご清読ありがとう。
プシュー!
この日記はすべてフィクションですw
- comments(0), trackbacks(0), -
- 明と暗
- 2009.05.25 Monday
- category: オススメ書籍など
-
森山大道の『光と影』が講談社から復刻された。
ところが、ネット上ではこれがなぜだが評判がよろしくない。
この『光と影』の復刻版、
僕の個人的な感想をいえば、すごく面白い1冊だと思うのだが・・・。
実は、僕にはずっと前から「森山作品をジャンプのようなザラ紙に印刷したら、面白い表現ができるのではないか」という思いがあった。もし、森山さんとお仕事をさせていただく機会があれば、ぜひ提案したいと考えていた。今回の写真集はジャンプほどではないけれど、ザラ紙を使っている。この本を最初に手にしたとき、正直いえば「やられたな」と思った。
もちろん、ザラ紙の写真集では、写真としてのクォリティを楽しむには不十分かもしれない。でも、写真の品質という意味では、印刷という行程を経て作られる写真集で表現するという時点で限界がある。写真の良さだけを求めるのであればオリジナルプリントを買えばいいのであって、写真集にはそれ以外の楽しみ方があってもいいと思う。いや、なければならないと思う。
そもそも冬樹社から80年代に出版されたオリジナル版があるのだから、同じようなものを作っても意味がない。その意味で、今回の『光と影』は評価に値すると思う。
ただ、欲をいえばもっと大きな版型だったらさらによかった。昨今の写真集の小型化には、あまり賛成できない。写真集は絶対に大きい方が楽しいと思うからだ。写真集が売れない時代だから、小型化して安く売りたいという版元の気持ちも分からないではないが、良いものを安売りするのは、長い目で見て出版業界にとってもよくないのではないかとも思うのである。偉そうにものを言わせてもらえば、「良いものを作り、適正な価格で買ってもらう」という状況を作り出さなければ、出版業界に未来はないと思うのである。
さて、6月初旬までは銀座のBLDギャラリーで『光と影』の写真展を行っている。会場には、オリジナルプリント、オリジナル写真集、復刻写真集のすべてが揃っている。お時間のある人は、ぜひ訪れて見比べてみてはどうだろうか。
- comments(4), trackbacks(0), -
- イマイチ
- 2009.05.25 Monday
- category: event
-
金沢八景の駅でこんな看板を見つけた。
「寿司処 いまいち」
・・・シュールだなぁw
六本木ヒルズで開催中の「メイド・イン・カッシーナ展」に行った。
僕はこの手の展覧会に行くと、展示品を自分が欲しいか欲しくないかで見てしまう。当然、欲しいものが多いと、いいイベントだったなぁ、と思う。
そして今回「メイド・イン・カッシーナ展」の結論
「アストレアギャラリーに行った方が面白いって」(笑)
欲しいものはなくはなかったんですけどね・・・
カッシーナのコレクションで考えるならば、
他にも展示すべきものがあるだろう!と言いたい。
展示の見せ方もイマイチときめかなかったなぁ。
カタログは英語版の方はいい写真もあるのでちょっと欲しいかも。
日本語版は・・・どうしてああなってしまうのだろう。
合掌
- comments(2), trackbacks(0), -
- 仏像ランチショー
- 2009.05.24 Sunday
- category: event
-
お台場で三好和義さんと仏像ガールさんの仏像トークイベントを
行うことになりました。
ランチを食べながら、仏像話を聞くという企画です。
仏友との友情を深めるのにもいいイベントかと。
お時間のある方、ぜひお立ち寄り下さいまし。
【以下イベント内容】
2009 06 21 [Sun]
三好和義仏像写真集『極楽園』 仏像ガール著『仏像の本』発売記念
仏像トークセッション
「好きです、仏像。 三好和義×仏像ガール」
Open 12:00 Start 13:00 End 15:00 (予定)
前売り券2000円 当日券2500円(共に飲食代別ワンオーダー400円〜)
仏像ブームの牽引役の一人である仏像ガールと、最近、仏像写真集『極楽園』を発売したばかりの楽園写真家・三好和義氏による「仏像トークセッション」を開催。三好氏は寺院や仏像の撮影秘話を語り、仏像ガールは仏像の楽しみ方を分かりやすく解説。2人のトークセッションにより、仏像初心者からマニアまで、幅広く楽しめるイベントです。
*当日は、仏像ガール著『仏像の本』(山と渓谷社)、三好和義仏像写真集『極楽園』(日経BP社)の即売&サイン会も行います。
【出演】三好和義(写真家) 仏像ガール
【司会】テリー植田(東京カルチャーカルチャー・プロデューサー)
(三好和義プロフィール)
13歳から写真家を志し、高校在学中に銀座ニコンサロンで沖縄をテーマにした写真展を開催。27歳の時、写真集『RAKUEN』で木村伊兵衛賞受賞。作品「四国八十八ヶ所」は切手にもなっている。作品の一部は、ニューヨーク・ジョージ・イーストマンハウス国際写真博物館に永久保存されている。2009年4月、それまで2年に渡り撮り続けてきた仏像写真を1冊にまとめた『極楽園』(日経BP社、1万5000円)を出版。
(仏像ガールプロフィール)
仏像ナビゲーター。中学生のときの父親の死をきっかけに、仏像に出会う。上智大学比較文化学部日本文化学科で仏教美術を学ぶ。ウェブ・プロデューサーとして活躍後、07年5月から「仏像ガール」として活動を始める。08年10月には初の書籍『感じる・調べる・もっと近づく仏像の本』(山と溪谷社、1680円)を出版。
会場:東京カルチャーカルチャー(お台場・ZEPP東京二階)
http://tcc.nifty.com/accessmap/
チケットは、5月26日よりイープラスにて発売開始!(購入画面は、発売前日より確認できます。)
http://eplus.jp/sys/main.jsp
三好和義『極楽園』
http://www011.upp.so-net.ne.jp/rakuen/
仏像ガール
http://www.buddha-girl.com/
- comments(0), trackbacks(0), -
- 窓のある風景
- 2009.05.23 Saturday
- category: 雑談
-
以前の日記で時計を見せるためにシャツの袖口に穴を空けている男について書いたことがある。両腕にデカ厚のAPを装着したスーツの男。堅気の人には、さすがにあのままを真似るのは難しいと思うけれど、長袖の服を身にまといながらも自慢の時計を見せびらかしたい、できる限り無駄な動作をすることなくジャストタイムを知りたい、そして何より自分も彼のせつない気分を少しでも味わいたい・・・w。そう願う人が、他にもいるかもしれない。
アンカバ(アンダーカバー、僕以外は誰もそう呼ばない)のショップを覗いたら、そんな人が待ち望んでいた服を見つけた。左腕の手首の部分にビニールの窓がついていて、着たまま腕時計を見ることができるジャケットだ。
実は、アンカバは数年前にも同様に手首に窓がついた服を作っている。たしかゴアテックスジャケットだったと思う。当時、それが欲しかったのだけれど、中古主義者である僕は、なんとなく手を出さなかった。高価だし、中古で出て来たものを買えばいいじゃないかと。ところがそれは間違いだった。その後数年経っても、その「腕時計自慢機能付きのゴアテックスジャケット」は、古着市場にまったくと言っていいほど出てこないのだ。もちろん、常にウォッチしているわけではにが、古着屋に顔を出せば探し、ヤフオクでもちょくちょく検索した。でも出てこない。
あきらめかけたころ、今回のジャケットに出会った。
で、買ってみた。
ジャケットの形は非常に気に入っている。しかし、腕時計の窓にはいくつもの難点があることが分かった。
まずは、注意していないと窓から時計がズレてしまう。そうなると、本来、時計を見るために用意されたこの窓は、僕の腕毛観察用になってしまう。そうならないように、時計の位置に注意しながら生活していると猛烈に肩が凝る。
そして、汗をかくと曇る。ジャケットの素材自体がそもそも春夏ラインとは思えないほと通気性が悪い。そのため簡単に窓が曇る。
最後に、これが最も重大な問題なのだが・・・、袖をめくって時間を見る方が楽であるw。窓にはオシャレにドットデザインが施されているのだが、これが時計の視認性を猛烈に悪くしている。
窓があるのに、袖をまくって時間を見たり、がんばって窓に時計を合わせ目を凝らして時間を確認している姿を他人に見られると、猛烈に恥ずかしい気分になる。
まぁあくまでオシャレでシャレのきいたアイテムということで、くれぐれも、「オレ、将来タイムキーパーになりたいから」とか、「美ジョガー(美女ジョガー)だから常にタイムを気にしたい」というスパルタンなユーザーは買わないようにしていただきたい。
- comments(2), trackbacks(0), -
- 天上天下唯我独尊
- 2009.05.14 Thursday
- category: 雑談
-
『暮らしの手帖』編集長の松浦弥太郎は、旅先で紙切れ、特に生活を感じる手書きのメモを拾ったとき、幸福を感じるという。変わった趣味もあるものだと思ったが、氏の愛着品を100点紹介する『日々の100』には、『found magazine』なる、拾った紙片ばかりを掲載する雑誌があると紹介されているので、もしかするとそういう趣味の人は意外と多いのかもしれない。
普通、紙片は、個人的なものであればあるほど、他人にとってはまったく意味をなさないものになる。まさに紙くず。中でも、ショッピングリストなどはその最たるものだと思うのだが、松浦氏は、サンフランシスコで拾ったショッピングリストを宝物として大事にしているそうだ。そのメモを落とした人は、まさか異国の書籍に写真入りで自分の買い物の内容がさらされているとは思いもよらないだろう。
先日、近所の古本屋で雑誌コヨーテ(Coyote)のバックナンバーを購入した。特集は「ダライ・ラマもこの道を旅した。」。仏像好きの僕としては、これはチェックしておかねばならないと思った・・・わけではなく、その本の中にあった小さな記事に興味があったのだ。その記事とは沢木耕太郎の書いた「カシアス内藤、ジムができるための長い旅」。僕が最も尊敬する心の師であり、永遠のライバル(なんたる身の程知らずは発言!)である沢木氏。その氏が書いたこの原稿を当時読み損ねた僕は、それ以来ずっと、この本を探していたのだった。
家に帰り、すぐにその本を開いた。意中のページを探すべく、ペラペラとページをめくっていると、あるページが自然と開いた。牛いる風景をとらえた写真。この本の前の持ち主が、この牛の写真を気に入っていたのか。その可能性も十分にありうるが、実際には、そのページに挟まれていた1枚の紙片が、そのページを開かせた一番の原因だった。
その紙片がこれ(右側のメモ)。
「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげ・ゆいがどくそん)。
仏教の創始者である釈迦は、その母である摩耶夫人の右の脇から生まれると(スゴいところから生まれ出てますよね・・・)、すぐに七歩進み、次に右手で天を、左手で地を指差してそう言ったと言われている。その言葉の意味は、今では色々な解釈がされているのだが、この紙片にあるこの絵は、まさにその生まれたばかりの釈迦の姿(誕生仏)を表したものだった。
チベットの特集だし、この本のどこかに、誕生仏像を捉えた写真でも載っているのかなとも思ったけれど、どれだけページをめくっても、そうしたものは見当たらない。
う〜ん、謎。
なんでこんなメモが・・・と思って眺めていると、あることに気づいた。
この釈迦の手、左右が逆だ。
そもそも釈迦の絵なのかどうかも分からないけれど、たぶんそうに違いないという気がする。となると、どうして左手で天を、右手で地を指しているのか?もちろん単に間違えただけなのだろうが、この絵をわざわざ書くような知識の持ち主がどうして・・・。右下にいるよくわからない生き物の絵も謎である。
どうして、どうして、どうして・・・そう考えていたとき、ふと思った。
こういうのが楽しいのかな・・・。
残念ながら、想像力の足りない僕には、買い物リストでは面白みを感じられないが、この紙片には少なくとも興味が持てた。そして、宝物とまではいかないけれど、捨てることもできないような気がする。
ちなみに、この雑誌にはもう一枚、同一人物によって書かれたと思われる、ヨーロッパの地図と東京とネパールをつなぐルートが書かれた紙片(上写真内左側の紙片)が挟まれていた。
これを書いた人は、この雑誌を読んだ後、世界旅行に出かけたのだろうか・・・そうこうしているだけで、あと何日か、いや少なくともあと数時間かは、この紙片をネタに楽しめそうだ。
もしこの紙片を書かれた方をご存知の方がいらっしゃったら、ぜひご連絡下さい。
- comments(0), trackbacks(0), -
- 見仏記 ゴールデンガイド
- 2009.05.07 Thursday
- category: オススメ書籍など
-
遅ればせながら見仏記ゴールデンガイド(角川グループパブリッシング)を読みました。
個人的には見仏記の初期のシリーズは、いとうせいこう氏のテンションの高さというか、文体の“ノリ”に少々ついていけない部分もあり、「面白いけど、もっと面白くてもいいはず」という印象を持っておりました。しかし、今回のものは手放しで大変楽しく読めました。二人の関係性がそれだけこなれたということでしょうか。
二人の登場人物による掛け合いで構成するスタイルは、旅行記の書き方の王道といえますが、仏旅(ぶつたび)に関しては、このシリーズを超えるものは難しいかもしれませんね。みうらじゅん(MJ)のカリスマ性もありますし。
ただ、今回のこのゴールデンガイド、
内容で一つだけ気になったことがあります。
それはP134の地図と寺の住所。
文中、みうら氏といとう氏が訪ねた「願成寺」はいわき市のものではなく、喜多方市の方だと思うのですが、いかがでしょう??
会津大仏あるわけですし、移動時間からしても間違いなくこっちではなくこっちですよね?
この本を読んで訪問を考えてらっしゃる方、ご注意くださいまし。
合掌
- comments(0), trackbacks(0), -
- 査定1万円の時計
- 2009.05.06 Wednesday
- category: 雑談
-
先日、あまりに暇だったので、自分の腕時計コレクションのうちいくつかを
中野の某ジャックと渋谷の某宝石に持ち込み、査定してもらいました。
この不況でヴィンテージウォッチが値下がりしていると言われますが、いったいどれくらい値下がりしているのか。その調査を自ら買って出た次第です(誰にも頼まれてないけどねw)。
ちまたではロレックスやチュードルなど、昨年まで大幅に値上がりしていた時計が特に値下がりしているのではと言われておりますが、さてさてどうなんでしょうか。
持ち込んだのはロレックス・エクスプローラ2(1755)、チュードル二つ目クロノ、ブライトリングAVI、アランシルベスタイン・クロノ2、ティソ・ナビゲーターの5本。
ここで問題です。この中にジャックで1万円しかつかなった時計があります。
それはなんでしょう・・・。
答えはこちら。
・・・なんとAVIは1万円だそうです。
ちなみに「客層柄、アンティークはあまり売れないので買い取り価格が安い」ことを自ら公言している宝石広場ですら10万円弱の査定。ジャックは1万円で買っていったいいくらで売る気なのか???
もちろん、お店の考え方はそれぞれですし、客層による売れ筋もありますから、いくらをつけられても文句を言える筋合いではないんですけどね。
にしても・・・悲しい限りです。
さて気になるロレックス&チュードルですが、こちらは安くなったとはいえ、そこそこの値段をつけていただきました。ミスリードになるといけないので、詳細な値段は記載しませんが、まとまった値段にはなります。ただ、ロレも宝石の方が査定が良さそうな感じ(宝石はロレに関してはすぐには査定を出してくれないので、細かい金額はわかりませんが・・・)。それとチュードルの二つ目は宝石では買い取りしてもらえません(以前から真贋の判断が難しいこの手のモデルの買い取りはしてないんですよ)。
ご参考までに。
※上記はあくまで個人的な調査結果なので、お売りになる際にはご自分でご確認下さい。
- comments(1), trackbacks(0), -
| 1/2pages | >>