大雨が降る、大雨が降ると、天気予報で毎日毎日言うもんだから、
なんとなく、そんな構えですごしているのに、今日もほとんど雨が降らなかった。
別に、雨が降ると言われたからって、何かの特別なイベントを中止したり、
長靴を履いて出かけたり、ってことはない。傘すら持ってでかけなかった。
影響があったとすれば、洗濯したズボンを家の中で干したくらい。
それとて、乾きが悪いんだ!って恨み節をはくほどのことでもなく、
元来、ボクは半乾きのズボンだって、履きながら乾かしてしまうのだった。
でも、なぜだか、どこか少し落ち着かない。
肩すかしってこういうものかもしれない。
こんなんなら、嵐のライブも普通にやれたのになと思う。
ずっとブログで問いかけ続けた嵐のライブチケットは、案の定手に入らず、
会社の空気は極めて悪い。今日の空以上にどんよりしている。
延期になって行けなくなった人は、ご一報を。
思いおこせば、子供のころの天気予報って当たらないのが当たり前だった。
天気予報は当たらないものの代名詞、そんな思いがボクの中にあった。
こんなに天気予報を信用するようになったのは、いつのころからだろう。
俺のことを信じちゃいけないぜ、って時々間違えてみたりするんじゃないか。
さて、雨が降るからと、意味もなく家にいた。
だらだらと窓辺で作業をしていたら、日光が差して来た。
そこで、ずっとほったらかしにしていた自転車を、
少しきれいにしてやろうと思い立った。
もしかしたらこれから雨が降るかもしれないのに、
何もこんな日にやらなくてもよかろうものを、と思わないでもないんだけれど。
もう何年も乗っていないボクの自転車。
世の中の高感度ピープル、例えば『日経トレンディ』の読者が乗っているような
洒落た舶来ものではない。
でもメーカーもんではある。
日本が誇るブリヂストン社製だぞ。
カーデザイナー、ジョルジョット・ジウジアーロがデザインした
1985年発売の自転車「ブルゾン」。
ジウジアーロは初代ゴルフやフィアットパンダ、いすづ117クーペ
など数々の名車をデザインして来た巨匠なのだけれど、
実はニコンのカメラや、セイコーの腕時計、象印の魔法瓶なんかも
デザインしている。
自転車では、ブリヂストンから、この「ブルゾン」と、
今は懐かしきデコチャリ「モンテカルロ」の2つをデザインした。
乗り心地はけしてよくない。
ギアもないし、サスペンションもない。
でも、なんだかいいやつなのである。
自転車を洗いながら、天気がよくなったら少し乗ってみようかなと思った。
ブレーキをかけるとすごい音が鳴るが玉にきずだけど、
たまには乗ってあげないと、かわいそうな気がする。
もう売ってしまってもいいけれど、欲しい人もいないだろうし。
もし、ギーギーならしながら走るブルゾン号をみかけたら、
声をかけてみてほしい。
でも、ボクじゃなかったらごめん。